あの波に乗るには何が必要か。命を守る浮力はどこに宿るのか。地球の斜度に合う滑らかな曲線はどうすれば描けるのか。

絶対にオレには先人達の偉業と同じ追体験が必要だ。

手で何千本アウトラインを切り出しその周りでプレーナーで何万歩も歩かなければないなら、そうしよう。

プレーナーの重量と機械直線だけでラフカット限界まで削り、同じくハンドでのプレーンとブロックも表情直線を徹底的にクリーンにし、細分化されたラインの中にカーブが現れ全てが繋がる。
これを「繰り返す」のがシェイプ。だが…

描く理想の形を正確にアウトプットすべく脳から手への電気信号のみでオリジナルラインの形成を繰り返し、それを自由に操作し形造る事の出来る基礎の飽くなき遠回る近道を辿った人のみ[シェイパー]なのかとこの世界感に気付いた時に思ったのは…オレに本物を授けてくれた世界トップの先生達に対しての感謝しかない。

ほら。だからオレは先人達の追体験が出来るんだ。